二日酔いに効く!!肝臓に良い食べ物

二日酔いの原因となるアセトアルデヒドの分解を促進させる効果的な方法とは?


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そもそも二日酔いとは何か?

アルコール(酒)を摂取する事で人間は『酔う』。
『酔い』には大きく分けて2つの種類が存在する。
1つはアルコールによる脳の麻酔に起因するもの、
そしてもう1つは、
アルコールを分解する過程で発生する
『アセトアルデヒド』と呼ばれる物質の毒性に起因するものである。


アルコールは主として『肝臓の代謝』によって、
ADH(アルコール脱水素酵素)によりアセトアルデヒドに分解され、
次いでALDH(アルデヒド脱水素酵素)により、酢酸に分解され、
最終的には水と二酸化炭素に分解され排出される。


アセトアルデヒドとは、
エタナールや酢酸アルデヒド、 エチルアルデヒドなどとも呼ばれており、
分解される前のアルコール以上に毒性が強く、
発癌性も疑われており、
頭痛や悪心を引き起こす原因でもあり、
ここで取り上げる『二日酔い』の原因なのではないだろうか?
という説が存在する程の強い毒性を持った物質である。
その説によれば、『二日酔い』とは、
肝臓の代謝能力を超えたアルコールを摂取した場合において、
分解しきれずに体内に残ったアセトアルデヒド(毒)が、
頭痛、嘔吐、吐き気、悪心などの症状を
引き起こす原因なのではないかと考えられている。


二日酔い(アセトアルデヒド)を克服する二日酔いに効く!!〇〇とは?

●飲み物●


1.スポーツドリンク (コンビニなどで簡単に入手可)
アルコールの分解には大量の水分と糖分が必要であり、
ポカリスエットなどに代表されるスポーツドリンクは
その両方を同時に摂取できるものとして二日酔いの対策には好ましいと言える。


2.グレープフルーツジュース (コンビニなどで簡単に入手可)
グレープフルーツにはビタミンC、クエン酸、果糖が含まれている。
これらはアルコールを分解するのに必要な成分であり、
特にグレープフルーツに多く含まれていると言われる
フルクトースと呼ばれる果糖が
アルコールの分解に対して効果的であると言われている。


3.しじみの味噌汁
しじみに含まれるアミノ酸には、
アルコールを分解する酵素を活性化させる作用があり、
また、味噌に含まれるレチシンと言う物質には
アルコールが脂肪として蓄積されるのを防ぐ働きがある他、
後述するクルクミン(ウコン)の吸収率を高める作用もあると言われている。


4.トマトジュース (コンビニなどで簡単に入手可)
トマトに含まれるリコピンには血中のアルコール濃度を低下させ、
上述したアルコールを分解する酵素である、
ADH(アルコール脱水素酵素)やALDH(アルデヒド脱水素酵素)を活性化させる効果がある。
レッドアイ(+ビール)、ブラッディマリー(+ウォッカ)、ストローハット(+テキーラ)などに代表される
トマトジュースを用いたカクテルには二日酔いに対抗しようとしてきた
先人達による知恵と経験が込められているのかも知れない・・・。


5.はちみつ入りの冷たい水
はちみつにはグレープフルーツ同様、
フルクトースと呼ばれる果糖が含まれており、
これには肝機能を高め、
アルコールを分解しようとする力を増幅させる効果があり、
同じく、はちみつに含まれるコリンやパントテン酸にも同様に、
肝臓の機能を高める効果を有している。
ちなみに余談ではあるが、人類最古の酒は、
はちみつを水で割って温かいところに置くだけで発酵して簡単にできる
『はちみつ酒』だと言われている。


※フルクトースは、
はちみつ、果実、ベリー類、清涼飲料水などに多く含まれている果糖であり、
適量であれば、アルコールの分解を促進させるという点において好ましいが、
摂り過ぎると肥満や糖尿病の原因にもなるので、過剰摂取には注意が必要である。



●食べ物●


1.ウコン(秋ウコン、カレー)
今や二日酔いと肝臓の代謝能力を高める代名詞として名高い
ウコンの有効成分クルクミンには、
肝臓を強化し、アルコールの分解を強く促進させる効果が
あることで知られている。 また、カレー粉の原料には秋ウコン(ターメリック)が使われている。
但し、ウコンには非常に強力なアルコール分解能力がある反面、
吸収効率が悪い事でも知られている。
その為、吸収効率を高める為にも主として大豆製品に多く含まれていると言われる
レチシンと一緒に摂取する事が望ましいと思われる。


2.にんにく(にんにく卵黄)
飲酒後に摂取しても効果はあるが、
飲酒前に摂る事で肝臓の代謝能力を高め、
二日酔いになりにくい状態にする事ができると言われている。
(但し、過剰摂取は下痢などの症状を誘発させる事があるので注意が必要)
にんにくにはアルコールを分解するのに必要なビタミンB1が豊富に含まれており、
にんにく特有のアリシンやメチオニンという成分には、
肝機能を向上させ、肝臓に溜まってしまった毒素を
体外に排出する作用があると言われている。


3.柿
柿には他の果物に比して果糖を多く含有しており、
これが肝臓の代謝機能を高めると同時に、
柿に含まれるカタラーゼという酵素が、
同じく生の(甘い)柿に豊富に含まれているビタミンCとともに、
アセトアルデヒド(毒)の分解を促進させる効果があると言われている。
また、生の柿、干し柿ともに含まれているタンニンには、
血中のアルコールを体外に排出させる効果がある為、
干し柿でも二日酔いには効果があると言える。
余談ではあるが、タンニンには上記2.で触れた
にんにくの臭い消しにも効果があるとも言われている。


4.梅干し
梅干しに含まれるピクリン酸には肝臓を活性化させる効果があり、
クエン酸と合わせて二日酔いのみならず、
乗り物酔いや食中毒にも効果があると言われている。


5.アロエ (アロエヨーグルト=コンビニなどで簡単に入手可)
アロエの主成分アロエチンには解毒作用があり、
肝臓の解毒作用を活性化させる効果がある。
また、アロエにはアロエチン以外にもアルコールの分解に必要な
ビタミン、ミネラル、アミノ酸の類を多く含み、
肝臓の代謝を促進させる作用がある。


肝臓に良い食べ物とは?

肝臓とは、体内に取り込まれた栄養分と材料として
グリコーゲン(エネルギーの元)を生産する工場であり、
そのグリコーゲンを貯蔵する貯蔵庫であり、
体内に取り込まれた(アルコールなどの)有害な毒素を
無害な物質へと分解し中和・浄化する浄化装置である。
そしてその肝臓は、
ストレスや煙草や過度のアルコール摂取などによって
ダメージを受けた際に活性酸素と呼ばれる
体内の免疫力を低下させ、
様々な病気や癌をも誘発させるような
人体に多大な害を与える毒を発生させる。
ここで言う所謂『肝臓に良い食べ物』とはつまり、
この肝臓に発生した活性酸素に対して
どの程度発生を予防し抑制する、ないし発生した活性酸素を除去できるか?
(=どの程度抗酸化作用があるのか?)
とも言い換える事ができる。


1.ゴマ
セサミンには肝臓がアセトアルデヒドを分解する働きを高める作用があり、
ビタミンEとの相乗効果で強烈な抗酸化作用を発生させる。
ゴマにはセサミン、ビタミンEともに豊富に含まれており、
肝臓に最も良い食べ物なのではないかとも言われている。


2.アボカド
グルタチオンには特に肝臓で強い抗酸化作用を発生させ、
アルコールやニコチンなどの解毒を促進させる効果がある。
アボカドには、このグルタチオンや
同じく抗酸化作用のあるビタミンEが豊富に含まれており、
飲酒によって大量に失われ、
特に二日酔いの時に補給が必要となるビタミンB2も多く含んでいる。


3.牡蠣
二日酔いの時には柿も良いが、牡蠣もまた二日酔いに対して効果があり、
肝臓に良い食べ物である。
牡蠣にはタウリンという成分が豊富に含まれている。
これには肝臓で脂肪代謝を促進させる効果があり、
タウリンの他にも、肝臓の働きに必要な
グリコーゲン、アミノ酸、各種ビタミン、ミネラルが豊富にかつバランス良く含まれている。


4.大豆、大豆製品(豆腐、納豆、枝豆、豆乳、油揚げ、味噌など)
大豆に含まれるイソフラボンは抗酸化作用を発生させる。
大豆にはそれ以外にも、肝臓の修復に必要な良質なタンパク質、必須アミノ酸を多く含み、
肝臓の働きに必要な各種ビタミン、カルシウム、カリウムを豊富に含んでいる。
二日酔いの時には特にカルシウムの補給も重要である。
また、大豆製品に多く含まれるレチシンには、
アルコール性肝障害に伴う肝硬変の予防や、肝障害の改善にも効果があるとされており、
脂質、脂肪酸、脂溶性ビタミン類(ビタミンA、D、E、K)や、
吸収効率の悪いクルクミン(ウコン)などの栄養素を
腸で吸収しやすくし、栄養素の吸収効率を高める働きがあると言われている。


活性酸素は一種類だけではないので、
これに対抗する抗酸化作用を発生させる食べ物も
できるだけ多くの種類を摂取した方が
体にとっても、肝臓にとっても良いと思われる。


抗酸化作用を発生させる肝臓に良いと思われる食べ物一覧


亜鉛(牡蠣、豚肉レバー、ほや、カニ缶)
アスタキサンチン(鮭、イクラ、エビ)
アントシアニン(ベリー類) 詳しくは→ビルベリーの効能
イソフラボン(大豆・大豆製品)
カテキン(青汁、緑茶、赤ワイン)
カプサイシン(唐辛子)
クルクミン(ウコン) 詳しくは→ウコンの効能と効果と副作用
クロロゲン酸(コーヒー)
ケルセチン(蕎麦)
ジアリルトリスルフィド(にんにく) 詳しくは→にんにくの効果と臭い消し
スルフォラファン(ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ)
セサミン(ゴマ)
セレン(鰹・鰹節、あんこうの肝、たらこ(生)、黒鮪)
タンニン(緑茶、柿)
ビタミンC(アセロラ、ピーマン、レモンなどの野菜・果物類)
ビタミンE(アーモンド、モロヘイヤ、ウナギ、カボチャ、アボカド、ゴマ)
フコイダン(もずく、昆布)
ペクチン(人参、リンゴ、柿)
ベータカロチン(モロヘイヤ、人参、ほうれん草、カボチャなどの緑黄色野菜)
ベータグルガン(キノコ類) 詳しくは→アガリクスの効能と副作用
リコピン(トマト)
ルテイン(ほうれん草)
ルチン(蕎麦)
ロズマリン酸(シソ)



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